京都にある仏像のうち、特に有名なものを見学します。如来や菩薩、明王など仏像の種類の違いや、作者などについて事前に学習していくとさらに興味深く見学できます。
京都市内には、国宝の仏像を有する寺院が十数件あります。なかでも国宝仏像を多く有するのは三十三間堂で、千手観音座像のほか、28 体の二十八部衆立像、2 体の風神雷神像を合わせて31 体が国宝に指定されています。次に多いのが東寺で、五菩薩像や五大明王像、四天王立像など8 種21 体の仏像が収蔵されています。そのほか、国宝第一号に指定された弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)を有する広隆寺をはじめ、鞍馬寺、三千院、神護寺などで国宝仏像が常時公開しているほか、お寺によっては秘仏として特別公開のときだけ一般公開しているところもあります。